創刊号序文(扉) 1964年秋

劇作研究会編集 「高校演劇 1」

落 合 矯 一

 高校演劇の指導に熱意を傾けておられる全国の先生がたの手で、季刊誌『高校演劇』が創刊される。うれしいことである。高校演劇の隘路の一つは適切な脚本のないことであった。専門家の手になる一般作品の中から苦労して選び出すか、関係者の間から生み出すほかなく、そのいずれの場合も同一脚本が長年にわたりくりかえし上演されているところからも、脚本の不足が痛切なものであることが看取されたのである。

 このような事態は、決して改善されず、むしろ悪化の情勢も見られるので、内部から高校演劇に適切な脚本を生み出そうとする願いが結集して、『高校演劇』の発刊となったのである。その願いがかなえられ、それを通じて高校演劇が一段の発展をとげ、高校教育に寄与して、高校生たちの人間的成長に役立つとともに、そうした演劇のみが持つ可能性をのばすことに努力したいと思うのである。ひろく同志の御協力を期待したい。

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